【むち打ち損傷について】

自動車どうしの衝突事故において頻度の高い追突事故による
外傷性頚部症候群(むち打ち損傷)の症状には次のようなものがあります。





頚部の内部組織損傷

頚部の筋肉や靭帯、関節包の損傷




神経根の障害

神経根(脊髄の運動神経と知覚神経が集まっている所)に腫れや引き抜き損傷が起こると、
それを支配しているところの領域に症状がでます。 

※頚から肩、腕にかけての放散痛、痺れ感、上肢の筋力低下、知覚障害など




脳脊髄液減少症

むち打ち損傷をはじめ、転倒、しりもちなどの外傷により硬膜が損傷し、
髄液がもれ髄液圧が低下することで、
頭痛、はきけ、めまい、脱力感、集中力・思考力の低下などの症状がみられます。






自律神経の障害(バレリュー症候群)

椎骨脳底動脈の血行不全により、頭痛、眼精疲労、耳鳴り、めまい。

内臓の症状として食欲減退、消化不良、吐き気などの胃腸障害がみられます。






むち打ち損傷の発生機序

追突事故では衝突した瞬間、体及び頚椎が前方に弾き出され、
頭部は慣性の法則により、そのままの位置に残ろうとする力が働きます。
その時、頭蓋骨と第一頚椎の関節面に、前後反対向きの力が加わり、
軟部組織の損傷や第一頚椎の変位が起こり、障害が発生します。

 従来、むち打ち損傷では、衝突の反動で頭頚部が鞭の様に、前後に過伸展とそれに続く反動の過屈曲運動により、損傷が発生すると言われていますが、
それ以前、
衝突の瞬間すでに損傷を受けている事が考えられます。

トップページへ